5月25日、待望の『ケロロ軍曹 第30巻』と、新作スピンオフ『超ケロロ軍曹UC 激闘!! ケロロロボ大決戦 第1巻』の2冊同時刊行を記念して、ケロロ軍曹生みの親である吉崎観音先生に作品のこと、そして5月同日発売の「KERORO魂 ケロロロボUC」について語っていただきました。吉崎観音先生のケロロ魂（スピリッツ）に迫る！

――ケロロ軍曹生誕20周年記念作品『超ケロロ軍曹UC 激闘!! ケロロロボ大決戦』の第１巻がついに発売されます。同作の設定や世界観は大きな魅力だと思いますが、見どころをお聞かせください。

士土幽太郎先生には、あまり原作やルールに縛られ過ぎないように、キャラクターも物語も、のびのびと描いてほしいとお願いしました。『ケロロ軍曹』が20年続いてこられたのも、そういうゆるさのおかげもあると思うんです。そのゆるさの中にも、草案をご協力いただいたBANDAI SPIRITSの方々の情熱も盛り込んで、パワーあふれる新鮮で新しい「ケロロ軍曹」を楽しめる作品になっていると思います。

――ケロロロボは当時「ケロプラ」として商品化され人気となり、100万個突破した大ヒット商品でした。その正統進化版であるケロロロボUCについてはいかがでしょうか？

プラモデルとの相性の良さもあったのかもしれませんね。見た目はあんな感じですが（笑）、プラモデルとしてはガチでしたからね。当時最先端だったレーザー金型を導入してたり、担当の方もとても楽しんで開発してくれていたのを思い出します。「KERORO魂 ケロロロボUC」を眺めていると、初代ケロロロボの面影と一緒に、（20年間の）いろんな思い出が蘇ってきますね。

――では、その「KERORO魂 ケロロロボUC」を実際に触ってみた感想はいかがですか？

“バンダイイズム”と言いますか、とにかく「遊び」をこれでもか！と盛り込むんですよね。そんなスピリットが、今回もギュウギュウに詰め込まれています。ディティールやスタイルはとても現代的に洗練されてるんですけど、どこからどう見ても「ケロロロボ」だな、と感じられます。ああ、軍曹もやっぱりユニコーンに憧れていたんだなって（笑）。どんなにかっこよくてもどこか愛嬌がにじみ出ていて、そういうところが他にない魅力かなと思います。

――6月に「タママロボUC」、7月に「ガルル専用スパーク・ジェガマ」も発売予定で、こちらもそれぞれ個性的な魅力が満載です。ユーザーにはどのように楽しんでもらいたいですか？

懐かしい、かっこいい、かわいい……昔の思い出はどこか大袈裟になってしまいがちですが、UCはその思い出の大袈裟にぴったりハマる感じなのが、いいなあと思います。たぶんみなさんも手に取っていただけたら、自分と同じような所感を持つと思います。 その嬉しさみたいなものを一緒に共有できたらいいなと思います。ぜひ、シリーズで揃えていただきたいですね。

――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

おかげさまで原作が連載20年、アニメも放送開始から15周年になります。そのタイミングでこんなに立派なアイテムとスピンオフが実現したのも、ずっとケロロ軍曹を支えてきてくださった人達のおかげです。感謝の気持ちと一緒に、これからもUCや色々な企画、そして原作もがんばっていこうと思います。地球（ポコペン）人の皆さん、これからもよろしくお願いしますであります！

――ありがとうございました！

TAMASHII NATIONSが長年蓄積してきた技術と、ケロロ軍曹及びロボットを愛する心＝“KERORO魂”が創りだしたハイターゲット向けケロロ軍曹ロボットフィギュア。最先端のCAD技術＋造形職人の匠の技が織りなす“造形の妙”で、ロボットならではの遊びギミックを重視した商品シリーズ。